日本、レアアースの独占探査権 太平洋の公海上

画像の拡大 2013/7/20 2:06 日経

日本はレアアース(希土類)を多く含む海底地層コバルトリッチクラストの独占探査権を太平洋の公海上で得る。公海で日本が海底の探査鉱区を取得するのは26年ぶり。コバルトリッチクラストでは世界初で、将来は同鉱区での生産につながる可能性が高い。公海でレアアースを採掘できれば、レアアース調達の中国依存からの脱却に向けて前進する。ジャマイカの首都キングストンで開いている国連下部組織の国際海底機構の理事会で月内にも承認される。南鳥島沖600キロメートルの6カ所3000平方キロメートルで15年間の排他的探査権を取得する。

 日本政府は申請に必要な分布調査を1987年に開始。2012年7月に政府系の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が鉱区を申請していた。

 政府は海洋資源調査船の「白嶺」を派遣して埋蔵量調査に入る。公海海底のコバルトリッチクラストの採掘ルールはまだ決まっていないが、経済産業省幹部は「日本が探査権を得た鉱区では単独採掘できる見込みが大きい」という。

 日本が公海上で探査権を得るのは87年にハワイ南東沖でマンガン団塊鉱区を取得して以来26年ぶり2例目。マンガン団塊の鉱区はまだ開発に至っていない。水深4000メートル以上の海底に散在するマンガン団塊と比べ、コバルトリッチクラストは水深1000~2400メートルと浅めの海底にあり、開発しやすいとされる。

 コバルトリッチクラストの採掘やレアアースなどを抽出する技術は確立していない。経産省は鉱区の取得を受けて、低コストの生産技術の研究も本格化させる。

 海洋資源をめぐっては東シナ海の日中中間線付近で中国側が一方的に開発を進めることに対して菅義偉官房長官が懸念を表明している。今後も中韓などとの海洋開発競争は激しくなると予想される。南鳥島沖は資源を巡る周辺国との係争が表面化しておらず、調査・開発も円滑に進む見通しだ。国際法に基づく調査権の取得で最近の中国の行動に自制を促す狙いもある。

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